大学英語教育学会     
 
Last updated on June 10, 2004
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IATEFL Associates' Day Liverpool 2004 に参加して
九州共立大学工学部
中野秀子
 私は 2004413 日から 4 日間行われた The 39th IATEFL Annual Conference の前日、412 日に開催された IATEFL Associates' Day Liverpool 2004JACET より派遣され、会議に出席しましたのでご報告申し上げます。

 IATEFL Associates' Day Liverpool 2004413 日午前 9 時より午後 545 分まで Adelphi Hotel Liverpool にて開催されました。参加者は約 30 名でチェコ、チリ、ドイツ、クロアチア、ギリシャ、バングラデシュ、パキスタン、中国など世界の各国からの参加でした。日本からは JALT の副会長石田正氏が参加されていました。私は本来 416 日に発表をするため参加いたしましたので IATEFL がどんな学会か、また JACET とどんな関係があるのかあまり把握していませんでしたが、他の TAIATEFL の支部のような密接な関係にあり、SIG など共通意識が高く積極的に IATEFL の活動に関与していることを知りました。5 月の連休以降に IATEFLHP に主なセッシションのレポート報告が出ましたので詳細はそちらをご覧ください。
http://www.dudeney.com/iatefl/associates/pages/downloads/AssociatesDay.pdf
 「Collaborating with IATEFL Special Interest Groups」のセッションで各 TA が所属する会員全員にアンケートをとり、SIGs1 つに入って活動しようということが採決されました。これに関して、JACET の場合 IATEFL の会員になるには別に入会登録をし、新たに会費を払わなければならないのが現状ですから、この決議が直接 JACET の会員全員に係わることではないと思われますし、上記のレポートにもこの件は明記されていません。Coffee Break 中に IATEF President Peter Grundy とお会いし、田辺洋二 JACET 会長からのご挨拶をお伝えしました。IATEFL President Peter Grundy9 月の JACET への参加を大変楽しみにしていらっしゃいました。また日本から持参した JACET の紀要とニュースレターを掲示し、annual conference の宣伝をさせていただきました。
 翌日の 414 日から 4 日間開催された IATEFL Annual Conference は盛況で、発表件数約 300 件で、参加者は 70 カ国から約 1500 名だということでした。初日 14 日の Opening Plenary"The fundamental similarity hypothesis" by Bill VanPatten (University of Chicago), 15 日の plenary"ELF at the gate: the position of English as a Lingua Franca" by Jennifer Jenkins (King's College London), 16 日は "How do teachers continue to learn and grow? Understanding teacher development" by Rama Mathew (Delhi University), 17 日は "‘Non-natives’ and ‘natives’" by Adrian Holliday (Canterbury Christ Church University College)、同日 1545 分から Final Plenary Session "And in the end (the love you take...)" by Jeremy Harmer (Anglia Polytechnic University) が行われました。
 研究発表については、1 つの session で同時に約 20 件の発表が行われました。シンポジウムは設けられず、SIG14 のグループ毎の研究発表が、4 日間の午前か午後にまとまって行われ(計 69 件)その中に talk, workshop, open forum が組み込まれ、他の参加者の発表と同時進行をしていました。どの発表も司会者を立てず、すべてを発表者が行いました。私はプロジェクターの依頼をしていましたが(PCは持参。プロジェクター使用料金:£50)発表 10 分前に、メカニックがプロジェクターを持ってきてセットし、事なきを得ました。プロジェクターがセットされてほっとし、私の発表「Brain activation patterns on L2 English rhythm acquisition」も建設的なご意見やアドバイスをいただきながら、和やかな雰囲気の中で終えることができました。

以上、ご報告申し上げます。

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