私は 2004 年 4 月 13 日から 4 日間行われた The 39th IATEFL Annual Conference の前日、4 月 12 日に開催された IATEFL Associates' Day Liverpool 2004 に JACET より派遣され、会議に出席しましたのでご報告申し上げます。
IATEFL Associates' Day Liverpool 2004 は 4 月 13 日午前 9 時より午後 5 時 45 分まで Adelphi Hotel Liverpool にて開催されました。参加者は約 30 名でチェコ、チリ、ドイツ、クロアチア、ギリシャ、バングラデシュ、パキスタン、中国など世界の各国からの参加でした。日本からは JALT の副会長石田正氏が参加されていました。私は本来 4 月 16 日に発表をするため参加いたしましたので IATEFL がどんな学会か、また JACET とどんな関係があるのかあまり把握していませんでしたが、他の TA は IATEFL の支部のような密接な関係にあり、SIG など共通意識が高く積極的に IATEFL の活動に関与していることを知りました。5 月の連休以降に IATEFL の HP に主なセッシションのレポート報告が出ましたので詳細はそちらをご覧ください。 (http://www.dudeney.com/iatefl/associates/pages/downloads/AssociatesDay.pdf)
「Collaborating with IATEFL Special Interest Groups」のセッションで各 TA が所属する会員全員にアンケートをとり、SIGs の 1 つに入って活動しようということが採決されました。これに関して、JACET の場合 IATEFL の会員になるには別に入会登録をし、新たに会費を払わなければならないのが現状ですから、この決議が直接 JACET の会員全員に係わることではないと思われますし、上記のレポートにもこの件は明記されていません。Coffee Break 中に IATEF President Peter Grundy とお会いし、田辺洋二 JACET 会長からのご挨拶をお伝えしました。IATEFL President Peter Grundy も 9 月の JACET への参加を大変楽しみにしていらっしゃいました。また日本から持参した JACET の紀要とニュースレターを掲示し、annual conference の宣伝をさせていただきました。
翌日の 4 月 14 日から 4 日間開催された IATEFL Annual Conference は盛況で、発表件数約 300 件で、参加者は 70 カ国から約 1500 名だということでした。初日 14 日の Opening Plenary は "The fundamental similarity hypothesis" by Bill VanPatten (University of Chicago), 15 日の plenary は "ELF at the gate: the position of English as a Lingua Franca" by Jennifer Jenkins (King's College London), 16 日は "How do teachers continue to learn and grow? Understanding teacher development" by Rama Mathew (Delhi University), 17 日は "‘Non-natives’ and ‘natives’" by Adrian Holliday (Canterbury Christ Church University College)、同日 15 時 45 分から Final Plenary Session "And in the end (the love you take...)" by Jeremy Harmer (Anglia Polytechnic University) が行われました。
研究発表については、1 つの session で同時に約 20 件の発表が行われました。シンポジウムは設けられず、SIG の 14 のグループ毎の研究発表が、4 日間の午前か午後にまとまって行われ(計 69 件)その中に talk, workshop, open forum が組み込まれ、他の参加者の発表と同時進行をしていました。どの発表も司会者を立てず、すべてを発表者が行いました。私はプロジェクターの依頼をしていましたが(PCは持参。プロジェクター使用料金:£50)発表 10 分前に、メカニックがプロジェクターを持ってきてセットし、事なきを得ました。プロジェクターがセットされてほっとし、私の発表「Brain activation patterns on L2 English rhythm acquisition」も建設的なご意見やアドバイスをいただきながら、和やかな雰囲気の中で終えることができました。
以上、ご報告申し上げます。
|